天使の聖水のリニューアルストーリー

天使の聖水のリニューアルストーリー

これまで以上に肌も心も喜ぶ
ひと時をお届けするために。

キャメロン&ガブリエル代表の
天使の聖水リニューアルに込めた想い

天使の聖水リニューアルに込めた想い

肌本来の力を引き出せる
優れた水溶性の美容液を。

天使の聖水は天使の聖油の専用美容液として
優れた水溶性成分をふんだんに配合し、
天使の聖油とともに2010年に誕生しました。

天使の聖油には油溶性の成分のみを配合し
天使の聖水には水溶性の成分のみを配合することで
油分と水分を混ぜ合わせる合成界面活性剤やゲル化剤など
本来は肌にとって不要な成分は配合しないという
キャメロン&ガブリエル独自のコンセプトを確立できたのも
ある意味で天使の聖水のおかげだと思っています。

そして、最新の皮膚科学や
先進の美肌成分を積極的に取り入れ、
時代とともに常に進化し続けてきました。

天使の聖水進化の歴史

最良とされるスキンケア理論は
その時代時代で常に変わり、
化粧品に配合される美容成分も
日々進化しています。

そのため近年の先進技術を取り入れて
お客様にこれまで以上にお喜びいただくために、
3度目となる処方のリニューアルに
2020年から取り掛かりました。

コロナ禍真っ只中での
リニューアルの開始

2020年当時はコロナ禍真っ只中でしたので
各社から消毒スプレーなどのアイテムが
続々と発売されていました。

本当に深刻な状況でしたので
「当社でも社会に役立てることはないか?」
と消毒系アイテムの早急な発売を
検討したことがあります。

しかし化粧品の消毒剤には
「エタノール」が広く用いられており、
消毒性に優れる反面、肌の脱水作用が強いため
当社では創業時から使用を控えており、
何も出来ず歯がゆい思いをしました。

ですが、その時に

「様々な外的刺激に対抗しながら
肌に良い影響をもたらす皮膚常在細菌叢を
化粧品でサポートできないか?」


「皮膚の第二のバリアと言われる
タイトジャンクションの機能を
高めることはできないか?」


というリニューアルの着想を得ることができました。

そして、これまでに天使の聖水は
「保湿力が高くこれ一品でも十分に潤う」
といったご感想を数多くいただく反面、
「夏にはちょっと重いかも…」
「ベタつきが少し気になる…」
といったご意見も頂戴しておりましたので、
保湿力を落とさずにベタつき感を軽減するという
難しい課題もリニューアルで克服しようと考えました。

また、年齢を重ねるごとに
肌のたるみは進行してしまうので、
ハリの元であるコラーゲンやヒアルロン酸を
生み出す肌のメカニズムに着目し、
ハリ付与機能を高めることも目指しました。

リニューアルコンセプトの確立

天使の聖水は2010年から発売しているため
長年ご愛用いただいているお客様がとても多く、
大規模な処方のリニューアルはかえって
ご期待を裏切ることになってしまいます。

そのため良い部分は決して変えることなく
悪い部分のみの改良と更なる機能性の向上を目指し、

●様々な刺激にも負けない肌バリア機能の強化
●ベタつき感を抑えて潤い持続力の強化
●肌のハリを育むサポート成分の強化


といったリニューアルコンセプトを掲げました。

コンセプトを実現できる原料探し

コンセプトを実現できる原料探し

コンセプトを実現できる成分を探して
製造元研究所や原料会社からの成分データ、
学会情報などから気になる成分を集め、
その論文や試験内容などを調査しました。

新しい成分や流行りの成分は魅力的ではありますが
有効性や安全性の実績を第一に考えて
原料の選定に取り組みました。

そして、厳選と熟慮を重ね、
下記の4つの強化ポイントに合わせて
5つの成分を新配合することにしました。

4つの強化ポイントと
5つの新配合成分

【ポイント1.肌常在菌フローラ強化】

  • ●皮膚常在細菌叢における「美肌菌の育成環境」に着目
    マルトース・ショ糖縮合物(α-グルカンオリゴサッカリド)

【ポイント2.自発的バリア機能強化】

  • ●皮膚第二のバリア「タイトジャンクション」に着目
    リン酸化オリゴ糖カルシウム(POs-Ca)

【ポイント3.潤い貯溜強化】

  • ●砂漠に生息する「植物の高い保水能力」に着目
    グリコシルトレハロース・水添デンプン分解物混合溶液

【ポイント4.エイジングケア強化】

  • ●ハリをつくり出す「肌のメカニズム」に着目
    コラーゲン・トリペプチド F
    酵母エキス-3(サッカロミセスセレビシアエエキス)

いつも難航する試作品づくり

当社製品の製造は
国内有数の設備と規模を誇る
化粧品製造受託会社に依頼しており、
まずは私が考えたリニューアル処方の
試作品をつくっていただきます。

最初の試作品で心から納得できれば良いのですが、
やはりものづくりはとても難しく
いつも簡単にはいきません。

2回目、3回目位まではよいのですが、
そこから先は「まだ試作品をつくるんですか?」
と少しずつ気まずい雰囲気になり
胃が痛い日々が続きます。

一生懸命につくっていただいた試作品に対して
何回もやり直しをお願いするのは心苦しいですが、
お客様のお肌に対する責任があるので
一切妥協はできません。

当社では創業以来、
国内の有力な化粧品製造受託会社の数十社に
試作品づくりを依頼したことがありますが、
業界の慣例で手間暇やコストの観点から
試作品は多くても3回位までしか
つくっていただけない会社がほとんどです。

ですが、当社が取引している製造会社様は
私が納得するまで何度でも試作品をつくってくださり、
いつも本当にありがたく思っています。

試作とテストを繰り返し
処方がようやく完成

新たな試作品ができては
「使用テスト」と「改良点の検討」を
何度も繰り返しました。

化粧品の成分は0.数%の配合量の違いでも
機能やテクスチャーが変わります。

濃度だけでなく、どこの原料、添加方法、
撹拌条件などの製法技術も影響するため
成分名だけでは語れないのが困難なところであり
つくる醍醐味でもあります。

細かな調整を行うこと実に8回、
スタッフやモニターいただいた方々から
「今回のものが今までで一番良い!」
「早くこの処方の天使の聖水を使いたい!」
との嬉しい評価をいただけて、
私自身も心から納得できる処方が
ようやく完成しました。

試作とテストを繰り返し処方がようやく完成

行政への申請と
天使の聖水の名称について

処方が完成したと言ってもまだ先の工程があり、
厚生労働省が管轄する行政機関に申請して
効果や安全性などの審査を経て承認が下りるのを
長期間待つことになります。

化粧品への配合は十分実績があるのですが、
医薬部外品ではまだ配合実績がほとんど無い
「リン酸化オリゴ糖カルシウム(POs-Ca)」
という成分を新たに配合したので
承認が下りるか不安続きの日々でしたが、
無事に承認を得ることが出来ました。

また、実は2017年に天使の聖水を
化粧品から医薬部外品にリニューアルした際に、
製品名の「天使の聖水」の「聖水」の部分が
「虚偽及び誇大と思われる名称を付けてはならない」
という規約に抵触する恐れがあるとして
名称の変更を求められたことがあります。

全ての化粧品会社にとって行政機関は
必ず従わなければならない絶対的な存在ですので
「天使の美容液」や「天使の美容水」などに
名称を変更しなければならないところでしたが、
名称への想いを込めた意見書を提出して
何とか認めていただいた経緯があります。

マーケティング的には
「モイスチャーエッセンス」とか
「ホワイトニングセラム」とった名称のほうが
万人受けして良いのだと思います。

ですが、私にとって天使の聖水とは
「心清らかな存在がもたらす尊い水」といった意味で、
これ以上の名称は2010年の発売当初から
今も変わらず全く考えられません。

恐らく数ある化粧品の中で
「聖水」と名の付いた化粧品は
天使の聖水ただひとつだと思います。

皆様にも「天使の聖水」という名称を
お気に入りいただくことができ、
肌だけでなく心もきれいにしてくれる
お守りのような存在になれればと願っています。

行政への申請と天使の聖水の名称について

本当に良いものを誠実につくる

リニューアルの着手から
4年も経過してしまいましたが、
ようやく100%自信を持って
お届けできるものができました。

もしも私が企業に勤める開発者でしたら
「リニューアルに4年もかかってどうするの⁈」
と上司から怒られると思いますが、
時間的な制約やコストに妥協することなく
本当に良いと思える製品を誠実につくれることを
心からありがたく思っております。

キャメロン&ガブリエルは
価値ある化粧品だけをお届けしたいので、
原価についてはいつも念頭にありません。

もちろん利益も大切ですが、
当社が大切にしたいのは利益や売上ではなく
皆様のお喜びの声や笑顔だからです。

これからも変わることなく
皆様のお喜びの笑顔を最優先に、
他にはない価値ある製品づくりに
努めていきたいと思っています。

リニューアル品に込めた想い

リニューアル品に込めた想い

「過度なケアをして敏感肌になってしまった…。」
「クスミやシミが逆に悪化してしまった…。」

そんな経験を経てたどり着くのが
「シンプルで丁寧なスキンケア」だと思います。

化粧品は薬ではないので
劇的な変化は期待できませんが、
シンプルで丁寧なケアを続けていれば
ふと鏡を見た時に肌が明るくなっていたり
手ざわりが柔らかくなっていたり
揺らぎやすい時期でも肌が元気だったりと
ちょっとした変化が必ず現れてまいります。

朝晩のスキンケアに5分ずつかかるとしたら
1年では60時間以上にもなります。

その時間が作業的なものではなく、
肌をいつくしむ心地よい時間であってほしい。

進化した天使の聖水によって
皆様のスキンケアタイムが
これまで以上に肌も心も喜ぶ
楽しいひと時となりますことを
心より願っております。

Just the way you are

*本コラム掲載日:2024年3月15日

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